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November 05, 2005

はや30歳で就職難(中国のエンジニア市場)

 先日 私が中国在住のおり私たちの会社を自己都合で退社したメンバーからメールをもらいました。内容はというと、どうか就職先を紹介してくれ、できるならばもう一度あなたの会社に戻りたい。。。と切実な内容で書かれています。(あなたの会社と言われても私も従業員なのですが、、(笑)。
 切実というのは、新たな仕事口がみつからない。そしてたくわえももう少しで尽きてしまう。。。といった内容がつたない英語で書かれていました。
 彼は現在32歳、一応、大専(日本の単科大学に近い学校)を卒業しており、基礎技術力はなく、自分で開発のできるエンジニアではではありませんが、モノマネ設計であれば、こちらがサポートすればこなせるといった人材でした。いわゆるコピー設計を得意としていた人材でした。
 退職したのが28歳ごろでしたから、かれこれ4年ほど入退社を繰り返したか、就職先を探していたことになります。
 中国のいわば職業安定所である人材市場に行きますと、30歳半ばの自称エンジニアという方々がわんさかと集まってきます。殴り書きで書いたような履歴書を持ってきて、御社に絶対入社したいと言い張って、こちらが検討しましょうと言うまで居座る方々が多いでのす。しかし、基礎的なテストをすると散々な結果でとても採用にいたるには程遠いです。
 どうも彼の手紙から察すると、エンジニアという職種を希望した場合、30歳を過ぎた人材はもう就職難に陥っているようです。これを考えると中国の悲しい現実が見えてきます。
 以前の電化製品はなんとか他社製品コピー設計、いわゆる他社製品を購入、分解、図面を作成できる人材は重宝された。しかし今はそうではなく自力で製品完成まで開発、設計できる人材が中国でも求められている。よって以前のコピー図面作成要員はいらなくなった、ということではないでしょうか?
 自力で製品完成まで開発、設計できる人材となると、新卒で入社して数年は密に勉強しないとこの能力は身につかないと私は考えます。残念ながらこの一度コピー設計員として活躍し、自分は仕事はできると思い込んでいる人たちには、この再学習は非常にむずかしいようです。
 この相談してきた彼は残念ながら、再採用はできませんでした。またメールを受け取った彼からもその後 音沙汰なしです。

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