豊臣秀吉は有名人?
中国 広州で暮らしております。地元のローカル病院に行きそこの先生と話したときのことです。ここの診療費はせいぜい数元程度で済みます。ちょっとした風邪や二日酔いでどうしようもない時などに体に合った薬をもらうには重宝しています。
ただ、果物屋などの雑居ビルの商店街にあるような、本当にローカル相手の病院ですので、重い症状の時に利用するのには勇気がいります。
さてここの病院に行ったときのことです。この先生もよっぽど暇でどうしようもなかったのではないかと思います。 診察ベッドで居眠りをしていました。そこを起こしたのですからすこし機嫌もよくなかったようです。
症状をいい、薬の調合を書いてもらい、さて帰ろうとすると、
フェングツェンシュージーを知っているか? というのです。いきなり中国語でフェングツェンシュージーというので、(相手は中国人なので当然ですが。)私はだれですか?と質問したところ、昔の日本人だよ。という答えが返ってきました。フェングツェンシュージー??フェングって風という字のかな?でもツェンにあたる字の苗字が見つからない。誰だろう??と思い巡らしていたところ、この先生、紙に”豊”という字を書き始めました。(こちらの簡体字は三という字に真ん中1本の線をひきます) あっ これでやっと豊臣秀吉(フェングツェンシュージー)だ!と理解しました。
この先生何を言いたいかというと 初めて中国(朝鮮半島だと思うんですけど?)に攻めてきた日本人ということを言いたかったのです。
で、私、では 汗という人知っていますか?と 汗と言う字を書きながら言ったところ、勿論!という答えでお笑い!で終わりました。私が元寇のことを言おうとしているのがわかったようです。
でもこの先生、日本人と話したのは私が最初だったようです。元々もっていた日本人のイメージは何かとても悪いものでも持っているのでしょうか?当初の診察(といっても問診だけですが、)では緊張した様子を感じます。しかし、だんだん慣れてくるとうるさいくらいに喋り捲ります。それがまた早口でなんだかわかりません。要するにもっと日本の状況を知りたいようです。
このようなことから感じるのは中国人が持っている日本人像は我々が生活して経験しているものとはかなりかけ離れたものがあるようです。
いまどき豊臣秀吉が話題になるのは時代劇くらいしかないのに、それも中国で知っている方がいるということは私も驚きでした。
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