労働契約書
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広州で仕事をしています。人材探しで一苦労したこともおりまぜながら書いています。
現地メンバーに会社に来てもらい、仕事をしてもらう場合にこんな労働合同書(労働契約書)という書類を取り交わします。地域によって多少フォーマットは違うようですが、たいていは同じようです。日本にいて私のようなサラリーマンですとこんな書面にまでして契約を取り交わした覚えはない(それとも どこかにしまって紛失?)のですがこちらでは大抵1年ごとにこのような書類を取り交わします。
内容はお決まりのように労働法に基づいて書かれていますが、私自身注意をしなかったばかりに失敗した事があります。この中で__工作(工種)と書かれていますが、この業務内容で契約を取り交わした後に、この配置転換などで仕事の種類を簡単に変更することができないのです。例えばあるワーカーさんが能力が高いのでスタッフに引き上げたい、また逆にこのスタッフは能力がないのでワーカーとして働いてほしい、設計員に技術員の仕事に変更させる、、、といった内容はこの契約に関係してきますので、簡単に業務変更はできません。
私の場合は設計メンバーとして雇用した人に技術員の仕事をしてもらおうとしました。そうしたら人事スタッフからクレームが付いたのです。これは契約に関係することだからだめだというのです。では技術員と設計員の仕事の違いは何かという問題があり、この両者の仕事が明確に分かれること自体おかしいのですが、ダメということでした。
もっとくだけた例ですと、あのワーカーさんは”かわいい”し、仕事も出来そうだから 秘書にするなんて例があります。その時にちゃんと給料も見直さないと労働法によって訴えられる場合があります。
これは契約を見直す→契約が変わる→給料の見直しをしなければならないということです。年に一度一斉に契約更新をすればいいですが、仕事の状況に応じてチョコチョコと個人ごとに頻繁に契約を変えては確かに面倒です。
しかし、これを逆手にとり、契約期間毎に与えた業務の見直しができます。
いわゆる契約社会ですが、あまり細かいところまで契約で縛ってしまいますと、経験の幅が狭くなります。
事実私は現場を全く知らないために作れない製品の図面をしこしこ書いた設計員を沢山知っています。おまけに大抵こういう人は設計員というプライドがあるためにおかしいところを曲げようとしません。私の場合はこうなったら契約期間完了でおしまいとなります。
なんとかもうすこし融通の利くようにならないかと思う時があります。。。。
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