上帝-皇帝-官吏-庶民
広州で暮らしています。私の部屋のテレビは日本語放送を見ることできず、そのかわりにいやがおうでも毎日中国語番組を見ています。最近面白いことに気がつきました。 中国で一般に通用する世界観です。
日本では昔の話になりますが、小さい子供が親に隠れて悪いことをすると、”オテントサマが見ている”なんていう決まり文句を聞いたものですが、(これも相当古い言葉ですね。)どうも中国にもこれに相当する事があるようです。
中国版時代劇ですと清朝、漢の時代を取り上げた番組を目白押しで放映されています。必ず皇帝がでてきて、その皇帝が敬っているものが上帝(どうも神様みたいな存在のようです。)です。この上帝が皇帝を任命し、皇帝が官吏を通して庶民を取り仕切っている。。こんな構図がそれぞれの時代劇から読み取れます。どうも上帝-皇帝-官吏-庶民という考え方が根強く浸透しているのではないかと感じます。
また お寺なんかに行きますと、おばあさんたちが線香を手にはさんで、なにやらぶつぶつ唱えているのですが、耳を済ましてよく聞いていましたら、「上帝保佑、上帝保佑、上帝保佑、上帝保佑、上帝保佑、上帝保佑、、、」と繰り返しているだけです。 直訳すすれば 神様 平安を与えてくださいと言ったところでしょうか。。 ん? お寺はどう見ても仏教系とおもいますが、これまたどう見ても仏像らしきものに向かって 仏様ではなく 神様と祈っているということに?? 神仏混ぜ込みのようです。
天の高いところで神様が見ている、また神仏一緒のところが日本と同じ?? なんて思う一こまを感じたこのごろです。
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