人材の豊富な広州
さてシンセンから広州に転勤をし、業務に就いて半年が過ぎました。業務は同じですが、決定的に違うことがあります。私自身技術系の仕事をしていますが、広州のほうがエンジニアが集めやすいことを肌身で感じます。
シンセンにいたことは自ら人材市場に赴き、まるでデパートようなの喧騒の中に数時間座り続け、これぞと思う人材を探しては、書きなぐったような履歴書を一生懸命解読し、その場でインタビュー、しかし話をつきつめて聞けば ハッタリとシッタカブリを兼ね備えたリクルートメンバーと一生懸命話し、結局収穫なしという日々をいやというほど経験しました。そのときにインタビューした人は通算3年間で軽く1000人を越えていました。これほど疲れる仕事があるということを思い知らされたものです。
ところがです。広州ではちがうのです。経験は不足しているものの、試験問題を与え、答えは違っているものの、それなり論理的な思考で考えられるメンバーがぞろぞろと集まってきます。この差は何だろうと考えますが、この2つの都市で決定的に違うのは大学の数です。シンセンでは大学が一つ、しかし広州では目につくだけでも軽く7~8はあります。広東省の地方から広州に勉強するために集まってくる若者が多いのです。そしてあわよくばここで就職し、技量を積んで独立または地方にもどり開業というパターンが出来上がっているようです。
大学の数でこんなに人材に差ができるとは思いもよらない発見でした。中国の南方で開発拠点をおくならば、香港に近いという魅力にとらわれがちなシンセンよりもここ広州のほうが開発拠点に向いていると感じるこのごろでした。
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