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January 19, 2005

零細企業通り

DSCN0975
 広州市郊外を歩いていたらこのような場所をみつけました。左手のレンガの建物は実は工場です。
工場と表現するよりもコウバといったほうがよいかもしれません。小さな窓からのぞくと、何かの小物の組立て作業をしていました。勿論、生産ラインのような大物設備があるわけでなく、2mほどの丸テーブルに7~8人程度が囲むようにすわり、テーブルの中央にドサッと材料が置かれ、作業者はこの材料をとりながら組立てをしていました。床は、コンクリートではなく、そのままの土がむき出しです。しかも裸電球一個の下での作業です。
 またその横の建物では、旋盤が数台設置?(機械を土の床にベニヤ板らしきの上に固定もせず置いてあり)、何やら丸棒の塊をけづっていました。
 この2つの工場で面白い点が共通しているのです。作業者がひと時も会話が切れず、大きな声で笑いながら話し続けているのです。なにか冗談を言いながら楽しそうに作業をしているのです。まるで、内職の人たちがここで集まって作業をしているという雰囲気です。しかも顔色がイキイキしています。(勿論、土色肌の、いかにも畑仕事を何年もやってきたという姿ですが。)数分眺めていましたが、会話が切れたことはありませんでした。
 もしや、ウチの製品も一部の部品はこんなところで組まれていたらと思うと、ぞッとします。
 ただ、我々が訪問するメーカーさんの作業者と決定的に違うところは作業者がイキイキと作業をしているところです。たいていそれなりの規模の会社となると、規定云々というものがあるのですが、小規模ならばそんな規定などなく、気心が知れた人がそれなりに楽しく作業ができるのでしょうか。
 本来こうやって作業するほうが効率がいいのかも??と変に考えなおしてしまう一面に遭遇しました。

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