18.中国の工学系学校での技術教育方法。
中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、
気がついた点を書きとめています。今回はその第18題目として.中国での工学系学校の技術教育方法について書いてみます。
何回もさまざまの人と面接、試験をしていると、学校でどんなことを学んでいるかがだんだんと見えてきます。あるひとつのことに気がつきました。日本の工学系の学校の場合、座学だけでなく、実習も重視しますが、中国では違うようです。これはペーパーテストでは良い回答をしてくる人が実際にモノを製作する課題を与えるとたいていの人はできないことからわかります。何人かに学校でどのように授業を受けたかと聞いたのですが、それぞれ学校により差はあるかと思いますが、講義を聴く→練習問題を実施→テストの繰り返しであり、座学中心の授業のようです。
ですから、テストでは出題されないような簡単なハプニングに遭遇すると行き詰ってしまいます。それとデータ計測の基本ができていません。平気で単位を間違えます。今はデジタル表示の計測器が増えてきましたが、昔のメーター式表示の計測器表示が読めなかったりします。
私はこれで、大失敗をしたのです。私の場合、あるデータの測定を中国人メンバーにお願いしたのですが、測定結果は表面上問題なかったのですが、現実に起きていることがまったく違っていたのです。振り出しに戻り、1つづつステップを確認したところ、計測器の値の読み取り方が間違っていました。
この事件をもとに機材の使用方法や、実計測に関することは手に取りながら教えるようにしています。これは本当に根気がいる作業ですが、データ取りができなければ何もできない
仕事なので、どうしても必要です。 このような日本では考えられないことがたびたびありますから、一つ一つの作業を確認する必要があります。
| Permalink | 0
Comments