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October 15, 2004

8.芋づる紹介人材は要注意。

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第8題目として、芋づる紹介人材について書きます。
 何年かここで生活していますと、知り合いによい人材がいるからどうかあなたの会社で雇用して欲しい、または親戚の子息がシンセンで仕事をしたいからどうかあなたの会社に入れて欲しい、といった事を聞きます。私自身もこのようなことを頼まれたことがあります。しかし、一貫して私は断っています。日本でいうよく”コネ”の紹介ですが、どう見てもよい影響を与えているとは思えない事例を実際に見ているため、反面教師としてあえて私は断っています。
 ある会社を訪問した時のことです。名刺交換をしたのですが、7から8人ほど名刺を交換したのですが、このメンバーがすべて同じ苗字なのです。中国では代表的な苗字は約10種類程度しかないとは聞いていましたので、たまたま同じ苗字の人がそろったのかと思っておりました。会社の事務机に座っているのですが、何か変なのです。先ほど紹介された人たちが固まって座っているのです。それもお客さんがいるのに踏ん反りかえって座っているのです。しかし、名刺の肩書きによるとそれぞれ職種が違います。またその人たちを取り囲むようにして 別のスタップが座っているのです。どうも同じ苗字の一番年配らしき人が何か采配をふるっており、周りの人はそれに従っているのです。
 普通は、中国人がいるスタップルーム、特に生産管理系の部屋にに行くと、電話がガンガン鳴り、がやがやと何かお互いに主張して議論らしきことをしているのですが、ここはシーンと静まりかえっているのです。何かおかしいのです。表現できない違和感を感じたのです。そうこう考えているうちに先ほど紹介を受けた人たちの顔つきが、なんとなくが似ているではありませんか。あっ!ここは 親戚のコネで入社している人たちが仕切っていることにこの時気が付きました。
 あまり突っ込んだことは聞きませんでしたが、ハタからみても余りよいイメージは受けませんでした。
 地方から来る人たちはわずかなコネを頼りに都会にでてきます。客観的にみて、どうも主従関係が発生するようです。1、2人ならともかく、何人も芋づる式に人材を紹介すると一つのグループになるようです。日本もこのような傾向ありますが、中国ではもっと強い主従関係が発生するようです。
 多分とっても仕事が進めにくいのではないでしょうか。私の遭遇した例は極端だとは思いますが、芋づる式で人材を集めるのは余りお勧めできません。

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