4.本当に勉強したい言語の第1位は英語(日本語ではない)
中国シンセンで生活し、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”をつくりテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第4弾として、中国人が学習したい言語とその背景について書いてみます。
人材市場に行き、日本語通訳者を募集すると蟻の黒だかりのように集まってきます。それも最近学校を卒業した人、または自分で独学で日本語を学び検定試験に合格した若い女性が集まってきます。日本語通訳者は中国でも人気のある職種のようです。しかし、最近気がついたことに人材市場でこんなに日本語通訳者が集まってくるのに、街中の外国語を教える学習塾をみますと、日本語授業の看板はほとんどないのです。たいていは英語です。
もっと面白いことに日本語通訳者が次に勉強する言語が英語なのだそうです。(もっとも全部がそうではありません。一部の好奇心旺盛な人は下記のようです。)この人材市場の日本語通訳者の数と学習塾のギャップは何だろうとつくづく考えていたのですが、最近、私はこのように理解しました。
その背景はこうなのです。この好奇心旺盛な人はこのように考えている人が多いようです。日本語はそこそこ話せればOK。これで職をつかんで資金を貯蓄。次に英語を勉強、そして一気に米国生活にチャレンジという心底の考えがあるようです。では、なぜせっかく日本語を覚えたのに、日本へ行こうとしないのか。。それは彼らの先輩から話を聞いて そもそも日本で留学、または就学することが大変難しいとう概念があるようです。かつ物価も高い。その点米国はビザさえ入手できればなんとかなる。職も比較的簡単に見つかる。自分の努力次第で成長できる、、と考えているようです。
彼らにとって 日本は眼中になく、すべて自分の采配で生活が決まる米国生活が遠い目標として設定されているようです。そして、お金を稼いで 中国に帰国する。これが遠大なライフスタイルのようです。但し、私が観たところ、本当にこのようにして生活し実行し、成功した人はあまり見ません。(会ったことがありません。)たいてい、英語の学習で挫折するようです。しかし、彼らのチャレンジ精神には頭がさがります。
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