14.今しか見ない人と超長い目でみる人。(日系企業経験の箔)
中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第14題目として、日系企業経験の優位性について書き留めます。
人材市場にいく募集者を待ち構えていますと、ここは日本の会社ですか?とよく聞かれます。そうですと答えますと、急にいままでのこわばった顔がニコニコ顔になって是非採用してくださいの一点張りの紹介が続きます。何を質問しても、是非働きたい、なんでもします!日本に興味があるから働きたいの繰りし返の回答----という人に何人かお会いしました。最初、このような人に遭遇した場合は面くらったものです。なぜそこまでこのようにいうのか最近わかってきました。
これは日本企業は品質管理を通じて人の教育に力を入れているというイメージが根強く若い人の間に広まっているのです。学校を卒業していなくとも、勉強する機会を与えてくれ、とにかく自分の実力を伸ばす機会が与えられていると思われているのです。
私も実際に中国の新聞でみたのですが、日本の品質管理の原点は人の教育にあるという記事がありました。朝7時から夜の9時まで日本人は自らすすんで働くといった記述や、かつ残業時間はみずから記録しない。なぜそこまでするかというと彼らの心に根底は自分の能力を伸ばしたいがために働き、かつ喜んで仕事をする。中国人もこれに見習うべきだといった記述をみました。
この内容の真偽はともかくとして、品質管理の記事なのに、生産意欲意欲競争をあおっている意図が見え隠れします。
これに一般の若い人が反応するわけです。勉強の機会を探すのなら日本企業へ行こうというわけです。
実際に人材を探している私にしてみればたまったものではありません。蟻のように雇用希望者が私達めがけてくるのですから。毎回ひぃひぃいいながら対応をします。
しかし、なかにはスゴイ人がいます。もし、私達の会社に来た場合に具体的な仕事ななんですか?と質問をしてくる人がいます。そして定期昇給がどうなっているかという質問までしてきます。このような人は自分の人生設計をしていることがわかります。たいていこのような人は望む給料が桁違いに高くなかなか採用まではこぎつけません。
人さまざまですが、ここでは本当に人の考え方が各種各様には驚かせられます。
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