9.全ては給料額というのは大間違い!
中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第9題目として、給料観について書きます。
もちろん、だれでも給料が多いのには越したことはありませんが、なかにはそうでない人もやはりいます。しかし勿論稀な例ですが、給料の額はどうでもいい!と言い切る人がいます。
募集の履歴書の中に望む給料額という欄があるのですが、あえて空白の人、または会社の支給してくれる額で満足とわざわざ書いている人もいます。これを初めて見た時は感動もしたのですが、どうもウラが有るようです。それはこのような経済特別区、沿岸部と内陸の給料額が大幅に違うことが原因のようです。シンセン地区の作業工の賃金は約600元前後です。これは大体最低年齢が16歳~の普通の給料です。高卒の18歳位で、すこしワープロができる人の最低クラスで800元程度です。
しかし、これが内陸に行くと、普通の家族を養う程の世帯主の給料と変わりません。しかも会社の寮を利用すれば出費も少なくすむというわけです。
かつシンセンでは労働法が浸透していますので、アコギな会社も少ないことを働く人もよく知っています。
履歴書にまたは会社の支給してくれる額で満足と書くことにより印象がよくなることを知っているのです。
しかし、本当に給料はどうでもよいという人も本当にいます。この人の目的は(私の会った人はやはり技術屋でしたが、)自分でとにかく勉強したいのですが、そのための実験設備をただで使えるところを探していました。会社にいれば高価な計測器も使用できるというわけです。この人にはそれなりに仕事をしてもらいましたが、やはりある期間がたちましたら退職しました。最終的な目的は何かを考えているようでしたが、私にはわかりませんでした。
人が多いだけに本当にさまざまな考え方をした人がいるようです。
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