2.偽卒業証書の氾濫。なぜそこまでして 彼らはこれを入手するのか?
中国シンセンで 暮らしております。 生活で感じた事のほかに 仕事で感じたこと、これから中国で仕事をし、知っておいたほうがよいことを書き留めています。今回は偽の卒業証書について述べます。
シンセン市内の大きな書店、 または人材市場の付近にいくと必ず怪しげなおにいさん、おばさんが名詞を配っています。よく内容をみると、各種証書作成と書いてあり、困ったときはここに電話を。。という趣旨のことが書かれています。 当初はなにかわかりませんでしたが、はたで観察していると、偽の卒業証明書をつくる会社の紹介ということに気がつきました。 冷やかしで値段を聞いてみたのですが有名大学であれば大体300元ほどで卒業証書をつくってくれるそうです。これが商売になるということは偽卒業証書を依頼する人が沢山いるのでしょう。しかし、もしもこれを作成、使用、後日暴露した場合は面倒なことになることもわかっているはずです。
なぜ、彼らはそこまでして入手したいのでしょうか?
これは 中国でも学歴社会ということに関係あります。先日、人材市場の中で書きましたが、会社によっては学歴がないと相手にしない会社もあります。都会を目指す若者が多いせいではないでしょうか。人事担当者は学歴で人材の選別をはかるようです。
職を探すひとも、 どうしても都会で働きたい。しかし、今までチャンスに恵まれない。ある程度夜間学校に通い、それ相応の能力も身に着けた。あとは学歴がほしいというわけです。こうすれば、良い職につくことができるかも知れない。失敗したら 故郷に帰って新しい生活を始めよう。というのが、本音ではないかと思います。
とかくどこの世界でもチャンスを求め、そのためにはリスクを負って挑戦する。形は違うにせよ、かれらもそれなりに努力している姿を感じます。
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