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October 31, 2004

イキなテッシュ袋その2

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 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。が、また脱線して街で見つけた面白いものを紹介します。
 これは広州のある客家料理の店のテッシュペーパー袋です。ピンクのバックに蓮の花が描かれています。料理とどういう関係があるのかはわかりません。が、第一印象はきれいなので、思わず写真にとりました。
 この客家料理というのはあまり香辛料を使わずに、焼く、煮る、揚げて味を出す料理かと思います。中国料理ではつきもののしょうが、にんにく、花椒をふんだんにはつかわないようです。しかし油はめちゃくちゃ使います。どうみても消化はよくなさそうです。
 この日はきのこと中国味噌のたれ煮、小魚とピーナッツ、唐辛子を刻んだものを揚げたものを食べました。自分でも作れそうなので、次回トライして見ます。

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中国伝統版のSARS対策

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。いつも人材、仕事尽くめの内容を書いておりますので、時々、息抜きのため生活に関することも書いております。 
 昨年の大猛威、今年も冬にあたかも定期的のようににぎわしているSARSですが、いまだに決定的な対策、特効薬はありません。
 昨年、この大発生が騒がれる2週間くらい前から急に売れ出し、品切れ状態になったある食品があります。かつ品切れどころか闇値がつき通常3元ほどのものが、60元、80元の値段がついたものがあります。
 それは何かといいますと酢、それも白酢です。この白酢を30秒位煮ます。その後、口の大きい洗面器などに入れます。これを部屋の中央におきます。これで 部屋の空気を消毒するわけです。 密閉した部屋におき、この場にいると、ツンという酢の香りとともに目が痛くなります。しかし、効果はあるようです。
 夜これをセットし、朝確認すると、小さなゴキブリ、蚊、ブヨの仲間が床に落ちているのです。さすがにウイルスまでは素人にはわかりませんが、ウイルスからみれば途轍もなく大きな虫が死んでいるのですから効果があるのではないかと思います。かつ、薬品ではないですから安全です。冬はどこの部屋にいっても酢のにおいがしたものでした。
 私はいまでも時々この酢消毒をしています。蚊が面白いほど落下します。一度みなさんもお試しください。

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October 26, 2004

15.基本はマンツーマンで一緒に仕事をする。

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第15題目として、現地採用者との仕事の進め方について私の経験を書いてみます。
 さて、シンセンに赴任が決まりどうやって仕事を進めたらよいか、、、、散々の失敗、思考錯誤の上、たどりついたのがこの方法です。会議など複数のメンバーに集まってもらい仕事の段取りを決定、依頼してもなかなか思うようにすすみません。これですと、思わぬところが未実施ということが多々ありました。自分に関係なしと思われる箇所はうわの空状態で聞いています。うっかりすると本人の担当業務もうわの空で聞いていることがしばしばあります。
 そこで、仕事のステップでキーポイントとなるところは個々に顔をあわせて説明、わからない場合は自分で実際に手をとるようにしてやってみせます。そうすると、たいていそんなことはできるという顔をして聞いています。では実際に仕事をしてもらうとできないものです。時間がかかりますが、できるまで手をとり一緒に進めます。
 これを各キーになるポイントのメンバーに実施します。
 ひととおり すべてのステップを伝達したあと、集まってもらい、プロジェクトの目的、説明をします。その仕事が完了したのちには 必ず完了確認の会議を開き結果がどうであったかを簡単に説明します。ただし短い時間で実施します。
 この繰り返しで仕事をすすめるのが一番効果的でした。
 この時に注意です。日本人の場合、このように親しく仕事をしていくと一緒に食事をするなどの機会が増えてきますが、ここシンセンでは、仕事で密接な関係にとなっても、仕事以外ではあまり密接に付き合わないほうが良いと私は思います。一線を隔したほうが良いかと思います。それは、そもそも日本のようにひとつの会社に生涯いることなど考えていませんし、あくまでもここは出稼ぎでシンセンに来ているのです。一生懸命教えたとしても必ず、去っていきます。仕事以外でも親しくなっていたのにあるとき突然退社をされます。そのときの落胆は何も手につかないほどです。
 せめてこの落胆を経験しないためです。もし、よろしかったらご参考にしてください。

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October 25, 2004

14.今しか見ない人と超長い目でみる人。(日系企業経験の箔)

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第14題目として、日系企業経験の優位性について書き留めます。
 人材市場にいく募集者を待ち構えていますと、ここは日本の会社ですか?とよく聞かれます。そうですと答えますと、急にいままでのこわばった顔がニコニコ顔になって是非採用してくださいの一点張りの紹介が続きます。何を質問しても、是非働きたい、なんでもします!日本に興味があるから働きたいの繰りし返の回答----という人に何人かお会いしました。最初、このような人に遭遇した場合は面くらったものです。なぜそこまでこのようにいうのか最近わかってきました。
 これは日本企業は品質管理を通じて人の教育に力を入れているというイメージが根強く若い人の間に広まっているのです。学校を卒業していなくとも、勉強する機会を与えてくれ、とにかく自分の実力を伸ばす機会が与えられていると思われているのです。
 私も実際に中国の新聞でみたのですが、日本の品質管理の原点は人の教育にあるという記事がありました。朝7時から夜の9時まで日本人は自らすすんで働くといった記述や、かつ残業時間はみずから記録しない。なぜそこまでするかというと彼らの心に根底は自分の能力を伸ばしたいがために働き、かつ喜んで仕事をする。中国人もこれに見習うべきだといった記述をみました。
 この内容の真偽はともかくとして、品質管理の記事なのに、生産意欲意欲競争をあおっている意図が見え隠れします。
 これに一般の若い人が反応するわけです。勉強の機会を探すのなら日本企業へ行こうというわけです。
 実際に人材を探している私にしてみればたまったものではありません。蟻のように雇用希望者が私達めがけてくるのですから。毎回ひぃひぃいいながら対応をします。
 しかし、なかにはスゴイ人がいます。もし、私達の会社に来た場合に具体的な仕事ななんですか?と質問をしてくる人がいます。そして定期昇給がどうなっているかという質問までしてきます。このような人は自分の人生設計をしていることがわかります。たいていこのような人は望む給料が桁違いに高くなかなか採用まではこぎつけません。
 人さまざまですが、ここでは本当に人の考え方が各種各様には驚かせられます。

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October 24, 2004

すくなくなった騎楼

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 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。いつも人材、仕事尽くめの内容を書いておりますので、時々、息抜きのため生活に関することも書いております。 
 上の写真はシンセン市内の、今すんでいる近くの雑居商店街の写真です。建物から出っ張ったベランダみたいなものが見えます。ここはお客が店の前を歩き、ウィンドウショッピングができるようになっています。
 この建築方式は騎楼といってこの辺の昔の建物で見られる様式との事です。本来ウィンドウショッピングのためだけでなく、カンカンン照りの太陽の日差しを避けて歩くためと、ここで、夕涼み、昼寝をするための場所だそうです。時々地元のご老人が椅子に腰掛けて水タバコを楽しんでいる姿を見かけました。
 2階にも同様に歩く場所が作られていますが、夕方、ここからマージャンの音がジャラジャラと聞こえてきます。
 しかしこのような場所は最近、だんだん取り壊され見かけなくなってきました。超急速の都市計画がすすんでいるようです。
 いろいろなメディアで扱われていますが、シンセンでは入居募集者以上と思われるほど新築高級マンションが超乱立しています。マンションだけみればバルブではないかと思うほど、本当に日に日に増えています。
 それにともなって昔のきたない長屋がどんどん取り壊されています。昔からの地元の人はこの姿をどう思っているのでしょうか?今度 機会があれば聞いてみようと思います。

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October 23, 2004

ゴマ団子

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 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。いつも人材、仕事尽くめの内容を書いておりますので、時々、息抜きのため生活に関することも書いております。 
 この写真はゴマ団子です。 1個0.5元。おもちの中にあんこをいれ、ゴマでまぶして揚げたものです。甘い味です。朝食がわりに食べるそうですが、これを毎日食べているとさすがに消化不良をおこしそうです。でも とてもおいしいですよ。是非機会あれば食べてみてください。

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きのこ鍋屋のチェーン店

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 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。いつも人材、仕事尽くめの内容を書いておりますので、時々、息抜きのため生活に関することも書いております。 
 上の写真は現在住んでいる場所にあるきのこ鍋屋のチェーン店です。”111”と書いて山天(サンティエン)という店の名前です。 重慶系の火鍋をベースにさまざまなきのこのメニューがある事を特徴としている店です。茶色いシメジ、やマシュマロみたいな白くて丸いきのこ、 平らででかい白いきのこなど7~8種類くらいあります。鍋の汁も口から火がでるようなカラさではなく適度なカラさでした。(もっともこれも数種類あり、私が食べたのは唐辛子ベースのものでした。)
 比較的清潔な店内です。この店は日本人にもお勧めできますので紹介します。

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October 22, 2004

13.やはり一番大事なのは家族、その次に自分の能力=お金。

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第13題目としてシンセンで出稼ぎのようにして働いている人の家族観について書いてみます。
 18歳から24歳くらいまでの女性のワーカーさんはたいてい家に仕送りをしています。給料の半分は仕送りをし 家族の家計を助けています。ですからこれらのワーカーさんは数百元程度で1か月の生活をしているわけです。
 結婚し、シンセン自分の家族と共に暮らしている人たちはすこし様子が違います。自分の実家に仕送りしている人はまずいないようです。それは家族となると出費が多くそこまでの余裕がないことと、以外に自分の子供に教育費をかけるようです。それは塾ではなくてピアノ、二胡、習字、琴や体育会系の内容であれば中国拳法など(演舞に近い内容)に通っている子供を多く見かけます。
 では年々増加する生活費をどうするかですが、これが彼らなりに考えていて転職をするのです。たいていこういう人は結婚前に”自学”といって大学の夜間または土曜日、日曜日の休日に授業をうけ、検定試験をパスし、4年制大学の卒業証書を持っています。今度はこれを武器に少しでも条件の良い会社をわたり歩きます。大体これが35歳ぐらいまで続き、それからやっと職場をおちつくようです。あわよくばシンセンに家を購入し、シンセンの戸籍を取得できるようがんばります。このシンセン戸籍があると香港には比較的容易に行くことができることと、年金を掛け、老後安定した収入がもらえるようになるというメリットがあります。
 この生涯設計が吉とでるか凶とでるかはわかりません。彼らなりに能力を高め、努力しています。

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October 19, 2004

12.労働裁判所の雰囲気

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第12題目として、労働裁判所について紹介します。
 ここは 雇用者と労働者の仲裁をする場所です。
 この私が以前働いていたスタッフに思いっきり直球で訴えられたのです。理由は不当な解雇という理由です。まさか中国に来て私自身が裁判所に出頭しなければならなくなるとは思っても見ませんでした。しかしこれは私にとってはいい機会を頂いたようなものです。おそらく日本人では私が第1号ではないかと思います。
 この労働裁判所というのはシンセンの各区に1箇所づつ有るようです。建物の雰囲気は裁判所というよりも日本のハローワークのような雰囲気です。大きな長いカウンターがありそこに労働者が陳情を述べたて、なにやら受け付けの女性が書きとめています。壁の掲示板には裁判判決結果が掲示されています。 目につくのは 経営者が給料を支払わないという内容が多いことに目が留まります。
 さて、私が受けた告訴状内容を紹介します。私は 一緒に働いていたスタッフに2回の警告書を発行し、即解雇しました。この方法が急進的であり不当解雇であると言う事。よって規定に基づいた保証金額を支払うべきであるという訴えでした。
 裁判経過の手順を紹介します。
 まず、会社名義で裁判所から通知がきます。この中に相手の告訴状内容があり、それに対して反論資料、証拠があれば提出するようにという書面が入っております。
 この反論資料は事前に提出するよう求められています。
 それから追って出頭日の連絡が来ます。
 裁判の経過を紹介します。
 裁判官は2人 主審と陪審?が 赤い壁(おそらく赤には意味はないのでしょうが、裁判らしくみせるためでしょう)の前に座ります。裁判官の右手側には訴えた人が、左手側に私が座ります。
 最初はそれぞれの名前の確認をします。訴えた人はどの場所で問題が発生したかを問いただします。その時に住所、社名を一字一句詳細に確認します。すこしでも違っていますと、もう一度言ってくださいと何回も言い直しを求められます。それから訴えた人の弁論が始まります。しかし、ここで、内容が理論的でないと、また裁判官は告訴人の発言が5W1Hのようになるように何回でも言い直しを求めます。この人は結局何回も私共の社名の言い直し、内容の確認をさせられ 本人もだんだんわけがわからなくなり、支離滅裂となってしまいました。代わりに訴えられた私が代弁をしてあげようかと思うほどでした。
 告訴内容が確認できたあとは今度は私の番です。これは簡単で、2回の警告書の内容、毎日の勤務成績の状況を用意した説明文、グラフを掲げながら説明して終わりました。
 この後、裁判官は両者の内容を吟味して追って連絡しますと言い、これであっけなく終了しました。
 このように 討論などはありません。これが裁判なの??と最初の気合がどこかにいってしまいました。これならばわざわざ出向くこともなく書類審査でいいのではと思うほどです。
しかし、逆に言えば私の場合は討論するほどの内容ではなかったのかも知れません。
 その後、裁判所から結果通知があり、会社が1ヶ月の給料を支払うことで和解しないかという提案があり、これを認めて終了しました。
 但しこのようにあっけなく終わることができたのは、たまたま別の目的で使用していた毎日の業務内容を示す日報のためだと判りました。この中に毎日の業務態度、姿勢を示す内容をコメントしておいたのです。これがこの人の業務態度を示す証拠となりました。それにも増して私のために沢山の資料、反論文を作成してくれたスタッフがいてくれたことはとても助けになりました。
 日本の場合は業務評価は2の次で結果さえよければOkですが、こちらに来て感じたことは人を管理することには注意深く、日ごろから準備していないと、思わぬところで足をすくわれる事態があるということです。業務評価についてだれがみても理解できる根拠、証拠がないととんでもないことになることに身を持って感じました。

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October 18, 2004

11.ワーカーさん古今東西

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第11題目として、工場で働くワーカーさんについて紹介します。
 たいていの工場ではスタッフ、ワーカーと大枠の職分が分かれており、待遇が違います。給料も大きく差があります。勿論与えられている責任も違います。日本ですと、現場の作業者とスタッフは大きく待遇が変わることは少ないのですが、中国では違います。
 このワーカーさんについて述べます。シンセンの場合は広東省、湖南省、江西省、西壮族自治区から出稼ぎのようにしてきます。勿論、中にはとてつもなく遠いところから、例えば甘粛省(私があった人はこの省出身の人がいました。)からもはるばるきます。甘粛省はシンセンから2500km程離れています。彼らはバス、電車を何回も乗りついできます。帰郷の所用時間は広東省、湖南省近辺ですと約丸1日、先ほどの甘粛省では丸3日かかります。
 ではワーカーさんを新規募集する場合はどうするかといいますと、募集要項を工場の門に掲示するだけでいいのです。そうすると指定した日時に集まっています。
 私が見た経験ではこの状態は15年位変化していません。時々 一時期は募集が難しい時もありましたが、たいていはこれで必要人員を確保できるようです。
 さて最近気がつたことに中国の一人っ子政策がワーカーさんの姿にも影響しているようです。以前のワーカーさんは、いかにも農村育ちが実感できる姿で、女性であれ真っ黒に日焼けし、化粧を全くしない顔、髪の毛は直毛、たいていは40cm位のロングヘア、そばに行くと少し汗臭いにおい。ワキ毛は伸ばし放題、しかし、人懐こい笑顔で、言葉はわからなくともところかまわず、だれにでも声をかけて来る人が多かったように思います。
 しかし最近は徐々に変化しています。何が変化したかと言うと上述の内容と違うのです。ちょっとした街育ちの雰囲気があり、顔は比較的色白、少なくとも口紅をしている、髪はショートカットでかつ茶髪、ちゃんとワキ毛も剃ってあります。こちらから話かけるとたいていは、あぁ??と答えて、困ったような顔をします。比較的内気な人、でしゃばらない人が増えてきました。おまけにワーカーさんでも携帯電話を持っている人が増えてきました。
 すこし寂しいこととして、人懐こさを感じるワーカーさんが減少してきたように思います。こんなワーカーさんの一面にり一人っ子政策の影響を垣間見ました。
 さて、この国の将来の教育はどうなるのでしょうか?? 全く予測できないことからソラ恐ろしいものがあります。

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マズロー理論は当てはまらない???

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第10題目としてスタッフ労働者の考え方について、私が感じた内容を書きます。
 よく経営の本をみるとマズロー理論なるものがあり、底辺に生理的欲求を満たすことから始まり、段階的に安全の欲求、社会的欲求、自我の欲求、最後は自己実現の欲求という目標を求めて行動するというパターンです。ステップを踏んで仕事に知的やりがいを求めて行動するというのが、この考え方です。
 私の接しているスタッフ系労働者はまだ若いこともあるとは思いますが、このようなステップを踏んだ行動パターンはしません。
 たいてい、殆どの人は生理的欲求+いきなり自己実現を考えているように思います。どういうことかといいますと、まず日々の暮らしを何とかし、とにかくおかねを稼いで故郷に錦を飾るか、自分のやりたい仕事をいち早く始めたいようです。段階的に考えているのではなくて短期でとにかく成果をあげたいようです。
 この背景にはどうもやはり生活環境が関係しているようです。政策変換により生活が一変したことやいままで、地方から移動するだけでも大変な手続きが必要だったのが、急激に解禁され、ここに来て容易になったことが影響しているのでがないでしょうか。ことわざに”上有政策下有対策”というものがありますが、まさに今の生活の対策を時々刻々と考えていかなければなりません。
 私は日本で育ちましたので、急激な政策変化という体験はありません。私には想像もできない苦労があるようです。

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October 17, 2004

9.全ては給料額というのは大間違い!

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第9題目として、給料観について書きます。
 もちろん、だれでも給料が多いのには越したことはありませんが、なかにはそうでない人もやはりいます。しかし勿論稀な例ですが、給料の額はどうでもいい!と言い切る人がいます。
 募集の履歴書の中に望む給料額という欄があるのですが、あえて空白の人、または会社の支給してくれる額で満足とわざわざ書いている人もいます。これを初めて見た時は感動もしたのですが、どうもウラが有るようです。それはこのような経済特別区、沿岸部と内陸の給料額が大幅に違うことが原因のようです。シンセン地区の作業工の賃金は約600元前後です。これは大体最低年齢が16歳~の普通の給料です。高卒の18歳位で、すこしワープロができる人の最低クラスで800元程度です。
 しかし、これが内陸に行くと、普通の家族を養う程の世帯主の給料と変わりません。しかも会社の寮を利用すれば出費も少なくすむというわけです。
 かつシンセンでは労働法が浸透していますので、アコギな会社も少ないことを働く人もよく知っています。
 履歴書にまたは会社の支給してくれる額で満足と書くことにより印象がよくなることを知っているのです。
 しかし、本当に給料はどうでもよいという人も本当にいます。この人の目的は(私の会った人はやはり技術屋でしたが、)自分でとにかく勉強したいのですが、そのための実験設備をただで使えるところを探していました。会社にいれば高価な計測器も使用できるというわけです。この人にはそれなりに仕事をしてもらいましたが、やはりある期間がたちましたら退職しました。最終的な目的は何かを考えているようでしたが、私にはわかりませんでした。
 人が多いだけに本当にさまざまな考え方をした人がいるようです。

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ピータン料理(その2)

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 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。いつも人材、仕事尽くめの内容を書いておりますので、時々、息抜きのため生活に関することも書いております。
 前回紹介したピータンですが、購入するとき、このピータンがどのようになって売っているかを紹介します。
 実は上の写真のように泥に包まれた状態で売られています。初めて見ると泥団子でも売っているのかと見間違えるほどです。このように泥で包んでおけば味が落ちないそうです。そして外気の放置させて”保存”します。食べる前にこの泥をハンマーなどでたたき落とします。家の中でこの作業をすると家中泥だらけになります。
 しかし、最近、スーパー(勿論シンセン市内)で見かけるピータンはすっかり泥を落として卵専用パッケージに包装されて売られています。これの方が商品価値があがるのでしょうか?これならば家中泥だらけになることはなくなります。しかし、味は落ちる?ということでした。まだ私にはこの差はわかりませんでした。中国料理の奥深さの一面を垣間見た気がします。


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October 16, 2004

ピータン料理(その1)

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 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。いつも人材、仕事尽くめの内容を書いておりますので、今回は息抜きをし、日本ではまずらしい料理を紹介します。
 上の写真は鶏卵を発行させたピータンというものです。日本の中華街でみるピータンは白身の部分が茶色のゼリー状、黄身の部分が緑色のものが殆どではないかと思います。ここ、シンセンでも日本で売られているものとかわりません。
 しかし、このような色の比較的きれいなピータンもあります。上に載せてあるのはピーマンのようなものです。そして特製の醤油をかけて食べます。
 お味は??ですが、慣れてくるとおいしくなります。が、初めて食べる人にはおいしいとは感じないかと思われます。発酵くさいような生卵くさいようなにおいがします。食べ慣れるおいしくなります。
 日本の塩辛と同じような性質ですね。
 皆様の中で機会ありましたら是非トライしてください。

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October 15, 2004

8.芋づる紹介人材は要注意。

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第8題目として、芋づる紹介人材について書きます。
 何年かここで生活していますと、知り合いによい人材がいるからどうかあなたの会社で雇用して欲しい、または親戚の子息がシンセンで仕事をしたいからどうかあなたの会社に入れて欲しい、といった事を聞きます。私自身もこのようなことを頼まれたことがあります。しかし、一貫して私は断っています。日本でいうよく”コネ”の紹介ですが、どう見てもよい影響を与えているとは思えない事例を実際に見ているため、反面教師としてあえて私は断っています。
 ある会社を訪問した時のことです。名刺交換をしたのですが、7から8人ほど名刺を交換したのですが、このメンバーがすべて同じ苗字なのです。中国では代表的な苗字は約10種類程度しかないとは聞いていましたので、たまたま同じ苗字の人がそろったのかと思っておりました。会社の事務机に座っているのですが、何か変なのです。先ほど紹介された人たちが固まって座っているのです。それもお客さんがいるのに踏ん反りかえって座っているのです。しかし、名刺の肩書きによるとそれぞれ職種が違います。またその人たちを取り囲むようにして 別のスタップが座っているのです。どうも同じ苗字の一番年配らしき人が何か采配をふるっており、周りの人はそれに従っているのです。
 普通は、中国人がいるスタップルーム、特に生産管理系の部屋にに行くと、電話がガンガン鳴り、がやがやと何かお互いに主張して議論らしきことをしているのですが、ここはシーンと静まりかえっているのです。何かおかしいのです。表現できない違和感を感じたのです。そうこう考えているうちに先ほど紹介を受けた人たちの顔つきが、なんとなくが似ているではありませんか。あっ!ここは 親戚のコネで入社している人たちが仕切っていることにこの時気が付きました。
 あまり突っ込んだことは聞きませんでしたが、ハタからみても余りよいイメージは受けませんでした。
 地方から来る人たちはわずかなコネを頼りに都会にでてきます。客観的にみて、どうも主従関係が発生するようです。1、2人ならともかく、何人も芋づる式に人材を紹介すると一つのグループになるようです。日本もこのような傾向ありますが、中国ではもっと強い主従関係が発生するようです。
 多分とっても仕事が進めにくいのではないでしょうか。私の遭遇した例は極端だとは思いますが、芋づる式で人材を集めるのは余りお勧めできません。

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October 13, 2004

7.契約期間には常に注意を!

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第7題目として、雇用時の契約期間について書きます。
 たいていの場合、合同工として雇用します。これは会社とその雇用者との間に労働契約をするわけですが、1年間の期間として区切って契約を開始します。
 会社によっては労働組合があるということも聞きますが、シンセンでは殆ど見かけません。殆どがこの1年間の労働契約によって働いております。
 この1年間というのかキーポイントです。例えば途中で業務成績がよくないから一方的に解雇は基本的にはできません。する場合はそれなりの補償をしなければなりません。しかし、これを逆手にとれば1年間ごとに解雇をできるということです。これは年に1回だけの契約更新のチャンスがあるわけですから、この機会を慎重に判断する必要があります。
 人材市場で募集者の履歴書をみていますと、中には1年ごとに転職している人がいます。これは会社側から契約を更新してもらえなかった人のようです。
 
 日本では1年ごとに雇用更新なんて考えられませんが、中国ではこのように可能です。しかし、よく考えてみればこの1年ごとに雇用更新という方法は合理的かも知れません。
 中国で仕事をする場合の厳しさです。私自身、自分と一緒に仕事をしてくれたメンバーに契約解除の手続きをしたことがありますが、通知された本人の態度はいままでと一変して何も手に付かない表情をします。明日はどうしようという絶望感に襲われるようです。見ている私も辛いですが、明らかに周囲からみても、期待と実績が結びつかない場合は雇用更新を停止するほかに方法がありません。中国人にとっては我々日本人よりも労働環境は厳しい立場におかれていますから、私たちも気を引き締めないといけないとつくづく感じます。

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October 11, 2004

6.広東人、省外人という考え方。

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第6題目として、時々聞く”省外”という言葉について書いてみます。
 シンセンの場合はかなりの人口広東省以外からの労働人口が流れ込んできています。この人たちを省外と言うそうです。私も正確にはどの位の比率の省外人がいるかはわかりません。街をあるいていると時々、普通語、広東語のほかに、聞きなれない言葉もよく聞くことがあります。これらの地方に言葉を話せる人は省外なのでしょう。
 時々我々は省外(ショウワイ)だから、、、という言葉を聞くのですが、最初はなんのことかわかりませんでした。漢字で書いてもらい、この字をみてようやく意味がわかりました。
 なんでわざわざ省外という言葉をつかうのかと考えてみましたが、やはり理由があるようです。街の巷の求人の掲示板をみてその理由の一部がわかりました。これは職探しの現実の厳しさからこのような言葉を使うのではないかと私は思います。

 どういうわけか製造工場とおもわれる会社や警備などのの求人には、条件として広東省籍の人であることと書かれたものが目立ちます。飲食店関係の求人にはこのような条件はあまり見られません。つまりシンセンで職を探す場合は広東省出身の人のほうが有利なようです。”手に職”のない人”学歴”のない人は大変です。いざシンセンまではるばる来ても簡単に職はみつからない場合があるようです。
 街の路上にある若い男性が歩道にチョークで何かを書いて訴えているのを見たことがあります。ただし、書く量が半端な量ではなく 3cm程度の大きさで1字を書き、延々と約3×5mの面積にびっしりと漢字が書かれています。内容は、遠い遠い○○省から、なけなしのお金をはたいて単独でやっとシンセンにきた。辛辛苦苦で仕事を探したがみつからない。もう蓄えがなくなった。どうか今日1日の食事代を助けて欲しい。。。。等等の内容が面々と書かれています。
 見たところ容姿も整った顔つきをしており、服も汚れておらず、職はすぐにみつかるようなイメージの人なのですが、なぜ見つからないか疑問に思うほどの人です。もっとも、ここまで文字で訴えていると迫力がありました。
 1ヵ月後たまたま同じ場所をとおりましたら、また同じこの男性が同じ作業をしていました。どうもこの人はこのような仕事を見つけたようです。
 これは極端な例だとは思いすが、やはり自ら省外と区別するようにいくら経済特区のシンセンとはいえ職探しは簡単ではないようです。

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October 10, 2004

中国式モチベーションアップ??

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。
 が、また堅い内容から脱線して街で見つけた面白いものを紹介します。
 添付の写真はある工事現場の作業場の門柱です。高高興興上班(中国語の繁体字で書いた場合)写真は簡体字です。読み方は ガオガオシンシンシャンバン。 直訳すれば ”うれしい、うれしい出勤”といったところでしょうか?よく国営の工場、日雇い労働者の多い工場の門で時々見かけます。

GAOGAO.jpg


 経営者が労働者の意識を高めたいのでしょうか?だとするとあまりにもストレートの表現がスゴイです。
 またこれは右側の門柱ですが、左側の門柱にも ある言葉が書かれています。それは平平安
安回家(ピンピンアンアンフイジアー)と書かれており、気をつけて帰りましょうという意味です。この言葉は お疲れ様、今日もありがとう、気をつけて帰ってね、という意味が感じられ、なんとなく安らかになります。
 しかし、この右の門柱を見た場合、ようするに 一生懸命働け!といわれ、思いっきり強制されているようなニュアンスを受けます。
 実際のところ、これはただのモニュメントのようにおいてあるだけであり、実際ここで働いている労働者は何も感じていないのかも知れません。
 なんとなく、中国でよくみるスローガン利用の一角を見たような気がします。

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October 09, 2004

5.出身地には要注意!

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第5弾として、内陸から出てきて、シンセンで働いている人たちの同郷感覚について書いてみます。
 中国人が初対面の場合、少し慣れてくると、必ず聞く質問が「あなたはどこから来たの?」という質問を必ず聞きます。もし、同じ省の出身であれば「○○省のどこ?」私は□□だけど。。 といった具合に会話がすすんでいきます。
 対人関係でお互いの出身は重要な評価項目のようです。ある程度中国人のなかでも、○○省の人はずるがしこい、また△△省の人はやさしい人がおおい、□□省の人は朴訥、、なんてききますが、私が観たところ出身地の差ではなく、その人に属する性格のほうが大きな影響を与えていると思います。
 ただし共通した傾向があります。都会、中国でも有名な都市で育った人は地方で育った人を見下す傾向があります。また歴史に残る有名人が出生した土地出身の人はその人のハクを借りて無名な土地の出身者を見下す傾向があります。逆に地方出身者は都市出身者で能力が自分よりも落ちると思われる人物を相手にしている場合は、何をとっても強く反発します。
 全体的な傾向として北京に近い北の出身者は南の華南の出身者を見下す傾向があります。口には出さなくとも一緒にお酒の席でよく口にでてくるのが”私たちは北のほうでそれなりに勉強してここシンセンにきた。この辺の学校の教育と違う。。。”といった趣旨の内容を言います。私は、それならばこれはどう説明するかとある最新技術の内容の説明を求めると、(たとえば最近の中国で発表された電話規格などの説明)たいていは急に機嫌がわるくなって、なにも話さなくなります。これも私が観たところ、場所によって学力差があるのではなく、本人の努力次第、または幸運に良い先生に当たったかどうかで決まるのではないかと考えています。
 ただし、こんな会話をしながらお互いの出身地を確認しあった後は同郷同士で仲間をつくる傾向があります。
 シンセンでは、これも私の主観ですが、広東省系のグループとそれ以外のグループで固まるようです。それぞれグループをつくり、お互いには深く付き合わないようです。根底には自分たちの故郷の言葉を使いたいということもあるようです。
 仕事でプロジェクトを立ち上げ、それぞれ仕事配分をした場合、その中で広東省出身の人とそれ以外の省の出身者が協力し2人で進める場合は要注意です。理由はよくわからないのですが、まともにうまくいった経験がありません。日本人のようにお互いの分担があいまいな仕事はお互いに相談してすすめるということをしません。丁度2人の中間にあるような仕事はお互いにやりません。いつも第3者が進行状況を確認し、細かな仕事でも配分していかないといけません。これは日本の職場では考えられません。
 仕事を配分する場合は 担当者の出身、その周囲の人の出身を頭に描きながら仕事を配分していかないと、うまくすすまない場合があります。
 みなさまの中で仕事を配分する立場にある人はどうか上記のことをご参考ください。

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October 08, 2004

4.本当に勉強したい言語の第1位は英語(日本語ではない)

 中国シンセンで生活し、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”をつくりテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回はその第4弾として、中国人が学習したい言語とその背景について書いてみます。
 人材市場に行き、日本語通訳者を募集すると蟻の黒だかりのように集まってきます。それも最近学校を卒業した人、または自分で独学で日本語を学び検定試験に合格した若い女性が集まってきます。日本語通訳者は中国でも人気のある職種のようです。しかし、最近気がついたことに人材市場でこんなに日本語通訳者が集まってくるのに、街中の外国語を教える学習塾をみますと、日本語授業の看板はほとんどないのです。たいていは英語です。
 もっと面白いことに日本語通訳者が次に勉強する言語が英語なのだそうです。(もっとも全部がそうではありません。一部の好奇心旺盛な人は下記のようです。)この人材市場の日本語通訳者の数と学習塾のギャップは何だろうとつくづく考えていたのですが、最近、私はこのように理解しました。
 その背景はこうなのです。この好奇心旺盛な人はこのように考えている人が多いようです。日本語はそこそこ話せればOK。これで職をつかんで資金を貯蓄。次に英語を勉強、そして一気に米国生活にチャレンジという心底の考えがあるようです。では、なぜせっかく日本語を覚えたのに、日本へ行こうとしないのか。。それは彼らの先輩から話を聞いて そもそも日本で留学、または就学することが大変難しいとう概念があるようです。かつ物価も高い。その点米国はビザさえ入手できればなんとかなる。職も比較的簡単に見つかる。自分の努力次第で成長できる、、と考えているようです。
 彼らにとって 日本は眼中になく、すべて自分の采配で生活が決まる米国生活が遠い目標として設定されているようです。そして、お金を稼いで 中国に帰国する。これが遠大なライフスタイルのようです。但し、私が観たところ、本当にこのようにして生活し実行し、成功した人はあまり見ません。(会ったことがありません。)たいてい、英語の学習で挫折するようです。しかし、彼らのチャレンジ精神には頭がさがります。

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October 07, 2004

イキなテッシュ袋その1

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 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。が、また脱線して街で見つけた面白いものを紹介します。
 添付の写真は四川料理レストランのテッシュペーパーのカバーです。
 よく考えると四川省にこのような山水画のような場所はあったのか?山水画で有名なのは桂林では???なんて詮索気味に考えたりします。
 しかし、テッシュにこんなデザインをするなんで、なかなかイキなことを考える人がいるようです。
 でも最近四川省でも雲南省よりのほうで恐竜の骨がみつかっています。石灰質の岩からみつかったそうなので、広い四川省ではこのような風景があるのかも知れません。
 四川省のイーピンに行ったことありますが、この近くにはおおきな鍾乳洞があります。そこにはこのような山水画の風景があるのでしょうか?次回、機会をみつけて確認しておきます。
 またテッシュについては他のお店でも興味深いデザインのものがありますので、次の機会にご紹介します。

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3.試用期間と正規採用期間での勤務態度は大違い?!

 中国シンセンで生活、仕事をしております。自分なりに”シリーズ”にてテーマを作成、気がついた点を書きとめています。今回は新規に入社した人の考え方について書いてみたいと思います。
 私の部門でも定期的に技術スタッフを募集しています。私共の会社に入社したいという人と面接をして気付いた点ですが、新たに入社を希望してくる人は”リクルートのプロフェッショナル”ということです。ここらもほしいと思われる人材はたいてい何回も入退社をくりかえし、ある程度中国の労働に関する法律にも精通しています。ただし、正確に理解している人はすくないです。
 ほとんどの場合、彼らを合同工として雇用します。これは基本的に一年契約であり、1年ごとに更新または、契約解除をすることができます。
 試用期間中は 期待した能力と採用者の能力が一致しない場合、会社が一方的に解職することができます。たいていの募集者はこのことを知っております。
 そのため、試用期間中は一生懸命仕事をします。こちらがびっくりするほど一生懸命働きます。ただし、こういう人に限って試用期間がおわり、本採用になった途端に態度がガラリと変わります。
 ですから皆様のなかで、採用に関係し、人材を評価するときにはこの現象によくよく注意をしてください。
 正式雇用期間中に会社側が一方的の解雇することは原則的にはできません。できることはできますが、違約金を支払うなどめんどうなことになります。
 ですから、この合同工の”長所”を利用し、1年の契約時によくよく人材の評価し、採用継続/解雇をこのときに実施することが重要です。

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October 06, 2004

2.偽卒業証書の氾濫。なぜそこまでして 彼らはこれを入手するのか?

 中国シンセンで 暮らしております。 生活で感じた事のほかに 仕事で感じたこと、これから中国で仕事をし、知っておいたほうがよいことを書き留めています。今回は偽の卒業証書について述べます。
 シンセン市内の大きな書店、 または人材市場の付近にいくと必ず怪しげなおにいさん、おばさんが名詞を配っています。よく内容をみると、各種証書作成と書いてあり、困ったときはここに電話を。。という趣旨のことが書かれています。 当初はなにかわかりませんでしたが、はたで観察していると、偽の卒業証明書をつくる会社の紹介ということに気がつきました。 冷やかしで値段を聞いてみたのですが有名大学であれば大体300元ほどで卒業証書をつくってくれるそうです。これが商売になるということは偽卒業証書を依頼する人が沢山いるのでしょう。しかし、もしもこれを作成、使用、後日暴露した場合は面倒なことになることもわかっているはずです。
 なぜ、彼らはそこまでして入手したいのでしょうか?
 これは 中国でも学歴社会ということに関係あります。先日、人材市場の中で書きましたが、会社によっては学歴がないと相手にしない会社もあります。都会を目指す若者が多いせいではないでしょうか。人事担当者は学歴で人材の選別をはかるようです。
 職を探すひとも、 どうしても都会で働きたい。しかし、今までチャンスに恵まれない。ある程度夜間学校に通い、それ相応の能力も身に着けた。あとは学歴がほしいというわけです。こうすれば、良い職につくことができるかも知れない。失敗したら 故郷に帰って新しい生活を始めよう。というのが、本音ではないかと思います。
 とかくどこの世界でもチャンスを求め、そのためにはリスクを負って挑戦する。形は違うにせよ、かれらもそれなりに努力している姿を感じます。

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